小さな島の、大きな夢。
「志々島 結いの会」設立の想い
「志々島 結いの会」設立の想い
志々島の島民と近隣地域の有志が手を取り合い、島と周辺地域の持続可能な発展を目指して「一般社団法人 志々島結いの会」を設立いたしました。
日頃より志々島を温かく見守り、お心を寄せてくださっている皆さまに深く感謝申し上げます。新法人の設立にあたり、志々島の現状と私たちが目指す未来についてお伝えさせていただきます。
古くは漁業の島として栄えた志々島は、昭和の高度経済成長期以降、人口流出と過疎化の波に直面してきました。残された島民の努力により、一時は「花の島」として賑わいを取り戻した時期もありましたが、高齢化に伴い栽培が終了すると、過疎化は一層深刻なものとなりました。
直近の20年間は、島内で収入を得る手段が乏しいなかでも、Uターン者を中心とした有志が移住者の受け入れや観光誘致に奔走し、島の知名度を高めるなど確かな成果を上げてきました。
しかし、その一方で新たな根本的課題が浮かび上がっています。
1. 経済基盤の不在
生産活動がなく、収入を得る手段がない場所に人が住み続けることは困難です。移住者や観光客を迎え入れ、暮らしを継続するためには、島の自然を生かした商品化や特産品づくりなど、島自ら生産物を生み出す仕組みが必要です。
2. 労働人口の限界
島民の減少に伴い、地域の共同作業が個人への過度な負担となっています。例えば、島のシンボルである「大楠」の保全や草刈り作業などは、周辺地域からのボランティアの力なしには維持できません。
人手不足の抜本的な解決には移住者の増加が必要ですが、それには時間がかかります。だからこそ今、島外や周辺地域からの応援と連携が不可欠なのです。
私たちの目標は、島だけの力で達成することはできません。周辺地域の方々をはじめ、企業・団体・行政機関との幅広く柔軟な連携が必要です。
「自立のない連帯は依存となり、連帯のない自立は独善になる」
自ら立ち上がる「自助」の精神を持ちながら、互いに助け合う「共助」に頼る。この「自立と連帯」こそが、志々島再生のための車の両輪であり、当法人の根幹をなす基本精神です。
一般社団法人 志々島結いの会は、地域社会の持続的発展に寄与することを目的とした非営利法人です。営利追及を目的としないため、主な活動資金は会員の皆さまの会費と、有志の方々からのご寄付によって成り立っています。
資金力に乏しい個人の集まりからスタートする組織だからこそ、立ち上げ期の歩みには多くの困難が伴います。各界からの助成やご支援をいただけるような価値ある活動へと成長させていくためにも、皆さまの温かいご理解とご援助を賜りますよう、切にお願い申し上げます。
私たちが抱える課題は、いま日本全国の地域が直面しているテーマでもあります。全国の地域おこしの知見に学び、手をつなぎ、周辺地域との交流を深めながら、島に再び賑わいを取り戻していきます。
志々島の無人島化をただ座視するのではなく、私たちは未来への旗を掲げました。この挑戦は、10年をひとつのステージとする息の長いドラマです。
志々島が秘める豊かなポテンシャルを信じ、少しずつ、けれど確実に新しいコミュニティの輪を広げていきます。「住みよい志々島」「誰もが住みたいと思う志々島」を目指して前進してまいります。
皆さまの温かいお力添えを、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人 志々島結いの会